| 2007年1月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 平成19年1月30日(火) 第192号 「紅の豚」 今年も新年会のシーズンが終わった。新年の挨拶では「猪突猛進」という言葉が目立った。今年こそ、という願いを込めてという感じが多かった。景気回復に対する思いがこういうところにも出ているのかもしれない。 ところが、だ。水をさすようだが、今年はイノシシ年ではない。ブタ年だ。 中国でも朝鮮半島でもそう。「猪」という言葉はそもそも豚のことなのだから。西遊記の猪八戒だって、豚であってイノシシではない。 数年前、岩波書店の「図書」というPR誌にそのことを書いた論文が載っていてそれで始めて知った。その後、南方熊楠の「十二支考」を読み、そのことがまちがいないことを確認した。 誤解を恐れずにいえば、かつて日本には豚がいなかったので、「亥」=「猪」=いのしし と連想したらしい。 豚の年ということであれば、猪突猛進というわけにはいかない。どういうイメージの年なのかというと、「富」と「多産」のたいへんめでたい年だとされている。しかも、今年の豚年は「黄金の豚」年というらしく、よくわからないがとにかく縁起がいいらしい。どれくらい縁起がいいかというと、600年に一度しかないくらい縁起がいいのだという。 この年に子どもを産むと金運・財運があるということで、子どもを産むならこの年に、しかも、この年いちばんに産みたいと元旦出産のため産婦人科を予約していた女性も多いという。韓国は日本以上に少子化に悩んでいるだけに黄金の豚年は社会にとってみればうれしいだろう。 なぜ「黄金」なのか、ということを調べていて、今年の豚年が「丁亥(ひのとい)」の年で、この「丁」は火を意味するということを知った。つまり「60年ぶりの赤い豚の年」なのだ。どうも、それが「赤」から「金」に変わったようで、もしそうなら、なんだ、「紅の豚」なのである。 ということで今年は「紅の豚」の年。宮崎駿のあの作品、僕はとても好きだった。1992年の公開だったからあれから15年。あのときのコピーは「カッコイイとは、こういうことさ。」だったなあ。カッコイイ。 ふるかわ 拝 |
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| 平成19年1月23日(火) 第191号 「福祉に行けますように!」 ちょっと前のことになるが、障害者自立支援法がスタートして現場にどういう変化が起きているのかを知るために県内のあちこちの施設を回った。 「食費を払わなければならなくなったということで、それぐらいなら自分でお弁当を買ったほうがましだと言って施設の近くの安い弁当を買ってくる人がでてきました。障害を持っている人にとってどういう栄養をとるかということはとても大事で、そういうことを考えて食事をお出しするようにしているんですが、一部負担が始まった日からそういう人が残念ながらでてきています。」こんな話をしてくれた施設もあった。 いくつも回った中で、それぞれの施設の責任者の人たちは引き続き利用者にとって役に立つ施設でありつづけるためにさまざまな苦労をしておられた。 そういう中で、最後に訪問した「通所授産施設」と「福祉工場」の両方を経営しておられるところが印象的だった。「通所授産施設」というのは、知的障害を持つ人に対して仕事に就く訓練をするための施設のこと。訓練だから、もちろん仕事に応じて給料(工賃という)は払われるが、そんなに高いものではない。 この通所授産施設での工賃は、だいたい2万円から多くても5万円くらいが普通。それに対して「福祉工場」というのはその名のとおり工場で、障害を持つ人を雇って運営している工場だが、最低賃金法が適用されるのでひと月働けば3万円とか5万円じゃなく10万円近く、場合によっては10万円をこえるような収入を得る人もいる。いわば福祉工場に勤めていけば生活の安定が得られる、そういう存在となっているのだ。 この二つの施設の両方を経営している方に障害者自立支援法ができてどう変わったかを尋ねたのだが、答えがとても印象的だった。 「自立支援法ができて私たちがまずやったことは、利用者がきちんと障害者年金をもらっているかどうかということのチェックでした。障害者年金はおとなにならないともらうことができません。子供だった時代に障害者年金がもらえないんですかと聞いて、もらえませんという返答がかえってきたことがあるもので、この子はずっと障害者年金をもらうことができないんだと勘違いしている人がずいぶんいるんです。実際にこの私どもの施設の利用者の収入を今回あらためてチェックしました。あなたは障害者年金をもらうことができるはずだけどと言って調べてもらったら、やはりもらえるということが分かった人は結構いました。それは決してごくごく例外ということではないんです。そこそこいます。いや、割といますといってもいいと思います。私たちの施設でも1割以上の人がそういうケースになっていました。 次に行ったのが工賃を上げるということでした。自立支援法がスタートして、実際に個人負担をしなければいけない額がいくらぐらいになるのか計算をして、せめてその負担金くらいは工賃でカバーできるようにしたいと思いました。負担金が工賃でカバーできれば、あとは障害者年金をきちんともらっていればそれで生活することはできますので。ひとりひとりの働きぐあいを見ながら人によっては5千円、人によっては1万円工賃を上げることにしました。むろんそのことによってこの施設の経営は苦しく、厳しくなっています。ただその分だけ仕事をたくさん持ってくるようにしました。私たちの仕事はクリーニングの関係です。おかげさまで私たちの仕事に対する信頼はけっこうあります。だから仕事をとってこようと思えばもっともっととることができるんです。いや実際は逆で、もっと仕事をしてくれと頼まれるのですが人的な制約があってすべてを受けることができないというのが現状です。特にホテルや旅館からは土曜日や日曜日に使われた寝間着やタオルの注文がどっときます。私どものところだけでは処分しきれないので近くにある県立の施設にお願いしましたが、土曜日や日曜日にそういうことをするのはなかなか難しいというお返事で、残念ながらご協力いただくことはできませんでした。確かに自立支援法によって施設の経営は厳しくなりましたが、施設のほうでももっともっと工夫できる余地はあると思います」。 共同経営者の人がさらに話をつないだ。「私どもの施設は通所授産施設と福祉工場の両方を経営していますが、福祉工場で働くほうが給料が多くなりますので、通所授産施設で働いている利用者はできれば福祉工場で働きたいと思っています。通所授産施設のほうで訓練をしてある程度の技術が身につけば福祉工場に移ることができます。福祉工場の中で空きができたとき誰かが通所授産施設から福祉工場のほうに行くわけですが、行けなかったと知ると「自分が福祉に行けると思ってたのに!」とくやしがる人もいます。「福祉」というのは福祉工場という意味です。 今年の七夕の短冊に、通所授産施設のある利用者がこんなことを書いていました。『今年こそ福祉に行けますように』。私たちのところでは「福祉」に行くことが夢なんです。「福祉」で働いてある程度の賃金を受け取って、そして地域の中で自立した暮らしをしていくのを夢だと思っている人がたくさんいるんです。『いつか福祉に』この思いに少しでもこたえられるようにこれからも私たちはやっていきたいと思います」。 「福祉に行けますように!」。 ここでは「福祉」という言葉は力強い自立の言葉として使われているのだった。 ふるかわ 拝 |
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| 平成19年1月16日(火) 第190号 「鳥インフルエンザが発生したとしたらそのとき佐賀県は?」 宮崎県で鳥インフルエンザが発生した。佐賀県の取組は、佐賀県のウェブサイトで明らかにしているので見ていただきたいが、韓国への通報も含めて迅速にやっている。 土日返上で養鶏農家の立ち入り調査や疑わしい鳥についての検査もやっている。これまで、死亡した野鳥も3件持ち込まれたが、異常はなかった。 12月上旬、佐賀県武雄市にある佐賀県西部家畜保健衛生所という現地機関を尋ねた。そこで鳥インフルエンザに対する対処の準備の様子を聞いてみた。
ふるかわ 拝 |
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| 平成19年1月9日(火) 第189号 「がばい」よかった! 1月4日の午後9時からフジテレビ系列で2時間ドラマ「佐賀のがばいばあちゃん」が放映された。結果的には大成功。関東地区で19.2%という高い視聴率だった。同じ時間には石原軍団勢揃いの「まぐろ」があったし、成功かどうかの目安とされる15%を取るのは難しいかと思っていたが、堂々たるものでその時間帯のトップの視聴率。ちなみに大阪地区では21.0%、名古屋地区では21.8%、福岡地区では21.6%だったし、広島はもっと高い数字だったらしい。 「佐賀のがばいばあちゃん」は、島田洋七さんの半自叙伝。広島の実家から佐賀のおばあちゃんのうちに預けられて育ったときの、貧しかったけれど明るかった日々の暮らしとそのおばあちゃんのことを描いた本だ。 もう10年以上前になるだろうか、僕がたまたま佐賀市に用事があって来て(たぶんJCの市町村合併のイベントに呼ばれたのではなかったかな)飲んでいたらJC関係の人が「佐賀のがばいばあちゃんというおもしろい話があって、これを連続ドラマにしてもらえないかって運動してるんです」と教えてくれた。そしてそのころ出ていた単行本を送ってくれた。版元はいまの徳間文庫じゃなくて小さな出版社だった。当時はドラマ化の話は実現できなかったものの、その後文庫本になったあたりから再びはずみがついて、映画化、テレビドラマ化、そして今年の夏には名古屋・中日劇場で舞台化されるし、海外でも台湾で映画が公開され、動員数一位の週もあったほどの人気を博している。 今回のテレビドラマの実現に当たっては、ロケを誘致した武雄市の取り組みががばいよかった。樋渡市長がテレビドラマ化の構想の情報をキャッチして市への誘致を働きかけ、議会は誘致のための予算を認め誘致に成功、そしてロケの現場では市民の方あげての対応が役者さんやスタッフの心を動かした。武雄市では、「佐賀のがばいばあちゃん課」を設置したり、年賀状の時期には武雄市内の日本一のゴム判をつくる店にお願いして年賀状用のスタンプを作ってもらいそれを佐賀県内のすべての郵便局に配置した。市が制作した番組宣伝のチラシにも番組のオンエアの日時だけでなく、「反響をフジテレビに!」と電話番号まで記されている念の入れようだった。ここまでのことをしていたから、人が動いた。コンパクトな街だからこそできた取り組みといえるだろう。 この「佐賀のがばいばあちゃん」は映画やドラマにはしにくいのではないかと僕は思っていた。もともとの本がおばあちゃんの語録でありエピソード集であって、統一したストーリーになっていないからだ。ただ、今回のドラマではその断片的なエピソードをうまくつないで、足りない部分をつなぎ、ときには新しく創り出して、ひとつの物語を紡いでみせてくれた。しかもピン子さんの抑えた演技が逆にその奥にあるがばいばあちゃんという役に対する思いやおばあちゃんの人柄を際立たせてくれた。 オンエアの翌日、東京に行く用事があったのでさっそくフジテレビと共同テレビにお礼に伺った。市長からは「ぜひ続編をお願いしますと言ってください」といわれていた。 喜んでその話をした。冒頭書いたようにこの手の番組では15%取れたかどうかがそういう判断のひとつの材料になるのだという。 ドラマ担当の有名なプロデューサーの方もそこにいらっしゃった。「あの終わり方ってあれじゃ終われないじゃないですか。完全に次を意識してる。強気のつくりだなって思いましたよ」と笑っておられた。 「おっ、こりゃいけるかもな」。さっそく市長に連絡をした。 お正月早々のうれしいできごとだった。 ふるかわ 拝 |
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| 平成19年1月2日(火) 第188号 「リニューアルしました」 このサイトは元日をもってリニューアルした。その手のプロの方ならわかると思うが、相当大変な作業をwebmasterにお願いしてやってもらった。 あちこちクリックしてほしい。この春に向けた充実ぶりがうかがわれると思う。 トップページのコンテンツに「あたりまえ宣言」を入れた。「法令とマナーを守ります」「見返りを求めるような支援を受けません」というたったこれだけのことだし、読んでもらえばあたりまえのことを書いただけのことだが、こういうことをきちんとしておかなければならないことがいまの政治状況、さらには知事という職を取り巻く状況を表している。これからいろんな形で支援のお願いやスタッフ・ボランティアの募集をお願いしていくときにもこの「あたりまえ宣言」を理解していただいたうえでやっていきたい。 「古川 康 2007マニフェスト」についてはいま準備中だが、マニフェストの進化形をお示しできるようにいま正月を返上して内容を詰めているところだ。前回のときと比べてずいぶん時代が変わっているのを感じている。たとえば、「情報公開」。前回は新味があったがもはや政策としての新規性はなくなってきているのではないかと思う。だからといって後退させるというのではない。あたりまえになっているということだ。「情報公開に配慮する」のではなく、「情報公開が前提」になっているということだ。 このほかプライベートなことではあるけれど、僕のメタボリックシンドローム対策のレポートを公表することにもしている。題して「胴環物語」。壮大なファンタジーになるのかどうか乞うご期待。 今年のパワフルコムをこれまで以上に目の離せない存在にしていきたい。 ふるかわ 拝 |
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