時事通信社:トップインタビュー (2003年9月12日配信)
http://www.jamp.jiji.comに掲載されました。以下、転載文。
【トップインタビュー】 古川 康・佐賀県知事

◇こだわりの施策で勝負
4月の選挙で初当選した佐賀県の古川 康知事(ふるかわ やすし=45)。
就任から約5ヶ月たったが、「忙しさと怖さとうれしさを感じる。怖さは責任の重さ。ナンバー1と幹部はまるっきり違うのではないか」と感想を語る。知事選ではマニフェスト(政策宣言)を掲げて戦った。
「ハードは意識してマニフェストから外しました。ハコモノを約束する時代ではないし、そういう財政の措置はできない状況。
私のメニューの一つ一つは小さいが、こだわりの一品。松花堂弁当のよう。目を引く施策ではないかもしれないが、味わいの一品にしたい」と意欲を見せる。

県政の緊急課題は地域経済活性化策。ベンチャー企業、中小企業の発注実績を支援する「トライアル発注制度」など県独自の施策も展開しているが、「まだまだ足りない。もう少し骨太な産業振興の方針が求められると思う」。

ソフト面での施策展開に関連して、基礎部分として取り組んでいるのが、職員の自発性を促し、積極的に施策を提案させること。
「財政規模も小さく、新しいことに挑戦しないという文化が県庁内にあったのではないか。(慎重なのは)良い部分でもあるが、今の時代にはそぐわない」と同知事は考える。今年9月から、知事が各部局に出向き、職員と施策についてブレーンストーミングする「熱談会」を新しい試みとしてスタートさせた。

気付いたことや提案などを知事が率直に記した「知事室から」も月1回のペースで職員全員に電子メールで送付している。
「自由に議論する文化」を県庁内に生み出そうと取り組んでいる。
「物事をそつなくこなすということよりも、何をしたのかということを問う文化を育てたい」と力を込める。

◇横顔
1982年自治省入省。長野県地方課長、岡山県財政課長、長崎県総務部長を歴任。趣味は旅行と映画。
「自分の自分の年齢以上の数の外国を旅行するのが夢」という。

◇県の自慢
ホタル。
「知事公舎の横を流れる川にホタルが舞い降りる。こんな落ち着いた雰囲気の県はないですよ」と同知事。