財界九州 2005JAN.新春特集号掲載
「『改進』と『錬熟』」


新年あけましておめでとうございます。
私は今年、就任三年目となります。これまで、できたこと、できなかったこと、それぞれですが、佐賀県のことを考え、懸命に走ってきたということは、誰にも負けないと自負しています。
昨年の佐賀県は、いいものを残し伝え、さらにこれを時代に合ったものに高めていく「改進」の精神で全力疾走した一年でした。
しかし、「鹿を追う猟師は山を見ず」ということであってはならず、一旦は立ち止まり、未来を眺望して、「改進」で芽生えたものをさらに錬り鍛えることも大事なことだと感じています。
折しも今年の干支は酉。それは、酒を醸す「壷」の姿が変化したもので、転じて成熟の意味があるといわれます。また、幕末・維新期の佐賀は、幾多の困難を経ながらも「精煉方」を整備するなど、当時としては技術の先端地でした。      
年の初めにあたり、これらを思い起こし、私は、今年を「錬熟」の年でありたいと願っています。錬成され、さらに成熟し、やがては際立つ佐賀県にご注目ください。

MEMO
●昭和33年7月15日生まれ
●佐賀県唐津市出身
●東京大学法学部卒
1982年自治省入省。沖縄県地方課、自治大臣秘書官、長崎県商工労働部長、同総務部長などを務め、2003年4月佐賀県知事に就任。趣味は旅行(特に海外旅行)、映画鑑賞。座右の銘は「一隅を照らす」。