| 週刊東洋経済 2004 1/24号(第5869号)掲載 | |
| 気持ち良ければ人は来るそんな佐賀に来んしゃい! 佐賀県知事 古川康 | |
![]() 「はなわ効果」は昨年の紅白歌合戦で終わり。イメージアップはしていただきました。 今年は、「はなわ効果」以上のものをガッチリつかむし、キャンペーンをはじめ、もうすでに実行しています。 「佐賀には何もなか(ない)」と自嘲的に言うのが佐賀県人気質。でも、あるんです。佐賀県人は恥ずかしがりやですから。 私は旧自治省に勤務していた時代に日本全国を歩き回りましたが、佐賀には観光地として売り出せるインフラはよそに引けを取りません。 ただ、ありのままのものを「ほら」と出しても来てくれるわけがない。これまでの佐賀はこれ。“観光地”はあっても、“産業”はなかった。もっと産業として成り立たせるだけの覚悟を持ってほしいと各市町村にはハッパをかけています。 美しい場所、住みやすい場所に観光客が来て「気持ちいい」と感じてくれるなら、そこに住んでいる人にも気持ちがいい場所なんですよ。今さらハコモノに投資する時代ではない。地域的な「きれいさ」、その地域に合った街づくり全体を考えて「来てください」と言える街を作る自覚を持つべきだと考えます。 年間3,000万人強の観光客が佐賀県を訪れますが、9割以上は日帰り客。有田の陶磁器、唐津・呼子の朝市など、観光地はどこも「物産展」です。だから、観光というより「買いに来る」。なかなか泊まっていただけない。鹿島市の「ガタリンピック」や佐賀市の「バルーンフェスタ」といった、全国級のイベントもあるんです。泊まってもいい所なんですよ、佐賀は。宿泊してこその佐賀の魅力も伝えなければ。車以外の観光が難しいという佐賀県の実情もあるのでしょう。団体客が減って個人客が増えているのが現状です。アクセス問題もきちんと改善しなければ。 県単位で観光を考えるのはもう終わり。私は県外では佐賀県だけのパンフレットや資料は配りません。最低でも「九州」を単位として「観光」を考えないと。特に長崎、福岡という観光大国に挟まれている我が県は、県境を越えた視点で人を呼び込まなければ観光は成り立ちません。 だから、今年はワイドに行動しますよ。佐賀県人は、実は実行力には優れている。今年はもっと佐賀の魅力を伝えますよ! |