都道府県展望 2003年7月号掲載
「全国最年少」の系譜    平成15年7月   佐賀県知事 古川 康

佐賀県知事の 古川 康 です。
四月の統一地方選挙で当選しました。四十四歳九か月。現役での全国最年少知事でした。
実は、神奈川県の松沢知事も同じ昭和三十三年生まれなのですが、彼は四月二日生まれ。
たいていのメディアの候補者一覧は、投票日現在で年齢を書くことになっているので、松沢さんは四十五歳、僕は四十四歳と表記されていました。なぜかNHKは放送日時点での年齢なのですけれどね。
ちなみに口頭で言うときには「日本で一番若い」ということが多いと思うのに、なぜメディアでは「全国最年少」というのか不思議だったのですが、聞いてみるとこれはどっちでもいいということのよう。若い、という言葉が主観的な響きを持つのに対して、全国最年少は客観的な事実だからなのかな、と思ったのですが、どうやら違っていました。
ちなみに佐賀県では、以前にも全国最年少知事が生まれたことがあります。鍋島直紹知事で昭和二十六年四月三十日就任、就任時三十八歳十一か月でした。しかも鍋島知事は二期八年でお辞めになるまで最年少でした。
その点、私の場合、私が当選した翌月には徳島県の飯泉知事が四十二歳九か月で就任、私の最年少知事生活は二十五日で終わりを告げました。
では過去における全国最年少知事にはどういう方がおられたのでしょうか?
少しさかのぼってみました。敬称略ですが、ご容赦ください。
飯泉嘉門(徳島)→古川 康(佐賀)→田中康夫(長野)→木村良樹(和歌山)→増田寛也(岩手)→藤田雄山(広島)→浅野史郎(宮城)→橋本大二郎(高知)の各知事となり、ここまでがすべて現役の知事の方がたです。
ただ、長野県の田中康夫知事の失職期間中は、京都府の山田啓二知事が全国最年少知事(平成十四年七月十六日現在で四十八歳三か月)だったのでそれも加えるべきかもしれません。
存在感のある方々ばかりで、改めて身が引き締まります。
歴史上もっとも若かったのは、戦後の公選知事では、北海道の田中敏文知事。
昭和二十二年四月二十一日の就任時三十五歳五か月でした。
官選知事については、よくわからないところもありますが、佐賀県の官選知事については、対象者四十名のうち記録が残っている三十六名の平均でだいたい四十五歳でした。

若いということだけでは仕事をしていくことはできませんが、若さをどう生かすかということが求められていると思います。若くして就任された先輩の方々の知恵もお借りしながら、佐賀県を存在感のある県にしていきます。これからの佐賀県、どうかご注目ください。