| 佐賀県の郷土文化誌 季刊 みを 2006年夏(Vol.12)掲載 発行所:NPO法人Sagaよかとこ発信 |
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| 特集 プルサーマルのこと知っていますか? 古川知事が玄海原子力発電所にプルサーマルを導入すると発表して以来、県民のプルサーマルに対する関心が高まっています。 そこで読者の皆様に素朴な疑問点をわかりやすくお伝えするために、それぞれの方に質問を投げかけて、文書で回答をいただきました。 以下、QアンドAの形で全文をお伝えします。 佐賀県知事・古川康氏の回答 わが国の将来を考えたとき、正しい選択だと思います。 Q1:プルサーマルは、なぜ必要なのでしょうか? わが国は、石油をはじめとするエネルギー資源の約96%を輸入に頼っています。 今後、中国やインドをはじめ、世界全体のエネルギー消費量は大幅に拡大する可能性が指摘されています。このような中、原油が政情不安定な国々に偏在していることも併せ考えると、燃料として使えるプルトニウムを使わないで捨ててしまうというよりは、使えるものは自国の技術で使っていくという方が、我が国の将来を考えたとき、正しい選択だと思います。 Q2:プルサーマルの導入を決断された決め手は何だったのでしょうか? 大前提であると考えていた安全性の確保については、県民の皆様の様々な意見や、推進、慎重双方の立場の専門家の議論の内容を検討した結果、県として安全性は確保されると判断しました。その上で、立地町である玄海町が同意したこと、隣接市である唐津市についても県の事前了解についての理解を示されたこと、県議会で「慎重に推進」の決議がなされたこと、二階俊博経済産業大臣から安全確保についての確約が得られたことが決め手になって、去る3月26日に、事前了解(同意)しました。 Q3:安全性は国の保障があるとおっしゃっています。しかし、これまでの例からほとんどが些細な初歩的な人為ミスが元で事故が起きています。その辺はどのように対処なさいますか? 九州電力ではヒューマンエラーを起こさないよう厳格な教育・訓練が行われています。 また、日本の原子力発電所は、誤動作や誤操作によるトラブルを防止するために、フェイル・セーフ・システム(異常が起こっても安全側に作動する設計)やインターロック・システム(誤操作すると動かない設計)が採用されています。更に、万が一事故等が起きても、放射性物質が外に漏れないよう堅固な原子炉格納容器を備えるなど幾重にも安全装置を備えています。これまで、玄海原子力発電所では、周辺環境に影響をおよぼすような事故などはあっておりません。今後とも、九州電力には、適正な安全管理がなされるよう求めていきます。 Q4:使用済MOX燃料の危険性が高く、後々まで発電所に残るといわれています。どのようにお考えでしょうか。 我が国の技術レベルは、国際的にも高く評価されており、安全に処理することは十分に可能だと考えています。現在、国の総合資源エネルギー調査会原子力部会で、使用済MOX燃料の処理方策などの具体化に向けた審議もされており、使用済MOX燃料が、玄海原子力発電所に永久に保管されるということではありません。 Q5:もしもの場合に備えた緊急避難の方法やハザードマップなどは作られますか。 万が一の事故に備え、県や関係市町で作成している地域防災計画(特殊災害対策編)で、原子力施設の特性を踏まえ放射性物質の影響が及ぶ可能性がある範囲(防災対策を重点的に充実すべき地域の範囲(EPZ))を原子力発電所から半径10kmと定め、防災対策を実施することとするとともに、要避難時の集合場所、避難場所、避難経路などの避難方法を定めています。 また、これらについては、原子力防災訓練や原子力広報誌「海風つ〜しん」等により周知を図っています。 |