第86回 全国高校野球選手権佐賀大会 祝辞  佐賀県知事 古川  康



「雲は湧き、光あふれて・・・」  

今年も球児の夏が来た。銀傘の球場をめざす君たちの汗を、強い日差しと、むせかえるような土が待っている。 
一球一球にこれまでの想いを込めて、力強く立ち向かって欲しいと願っている。    
ただ勝負である以上、常に勝者がいて、グラウンドから去る者がいる。
大会の最後にグラウンドに立つ者は、去っていった圧倒的な者たちの熱い想いを 一身に担って、そこにいる。
だからこそ、尊い。勝者に贈られる栄誉も、準優勝者に贈られる惜しみない拍手も、きっとそれは、すべての球児たちへの熱いメ ッセージなのだ。  
誰の言葉だったか思い出せないが、今、グラウンドに立つ君たちに伝えたいことがある。   
「努力した者がすべて報われるものではないけれど、成功した者はすべからく努力している。」    
勝敗が拮抗したときは、ぜひともこの言葉を思い出してほしい。
これまで積み上げてきたものが、君たちの白球に宿ると信じたい。
「栄冠は君に輝く」と大会歌はうたいあげているが、あえて私は、「栄冠は君たちに輝く」と贈りたいと思う。