| SAGAんことからこがんことまで 古川 康が佐賀を語ります | ||
| 連載 第1回 山は富士、海苔は佐賀。 | ||
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| PROLOGUE のりとやきもの 「佐賀はなんがあると?」 こう聞かれたらなんと答えますか。 「海苔と焼き物やんね。」これが答えです。悩むことはないのです。 「佐賀はなんがあると?」と聞かれたらこう答えたらよろしい。 ということでこの連載の第1回を飾るのは佐賀海苔。 「のり」って書くより「海苔」のほうがおいしそうでしょ。高級感があって。今回のキーワードは「佐賀海苔は量も味も日本一」。これをおぼえておきましょう。 SCENE 01 山本山のウェブサイト 「ノリって山本山とかそういうのは知ってるけど佐賀の海苔って聞いたことないなぁ」「佐賀の海苔を買うのは商社で、買ったところがその会社のブランドで売るけんねぇ。山本山にしても中身は佐賀海苔が多かとよ。」 「そもそもノリってアサクサノリじゃなかと?」 「アサクサノリは、今ではほどんどなかさね。銀座の寿司屋もアサクサノリのところは少なくて、おいしいところはだいたい佐賀海苔んごたっよ。」 こんな会話が聞こえてきます。 その山本山のウェブサイトのQ&Aのところに「海苔の最も美味しい産地は何処ですか」という問いがあります。 「山本山↓知っ得情報↓Q&Aいろいろ」と検索すると出てくるはずです。その問いに対して山本山さんは 「要望に最適なものとしまして、有明海佐賀産の海苔をおすすめいたします。佐賀海苔は、艶のある黒褐色をしていて火であぶるとさっと緑色に変わります。口にした感じは柔らかくとろけるような甘さでスッと喉ごしのいいのが他の漁場と異なります。」と答えてくれています。 たくさんの産地を抱えた中で特定のところだけをホメるのはむずかしいものなのに、ここまで言ってもらえているというわけ。 SCENE 02 六本木ヒルズ ウエストウォーク3F 数年前、オープン直後の六本木ヒルズに行ったとき、記念に何か買おうと思っておみやげグッズの店に行ったら、ヒルズクッキーとかヒルズマグネットとかいろいろある中、突然「海苔」がありました。 「ヒルズで海苔?」と思ってよくみたら「丸山海苔店」というところの美味しい海苔のセット。そのいちばん上に、「極めつけ 佐賀のはしり」というネーミングがしてあって思わず、おおっ!と感動、さっそく翌月に丸山海苔店の社長さんにお礼かたがた会いに行きました。 築地の本社訪問のあと銀座にあるお店に顔を出したら、品のいいお母様がおられました。「こんなむさくるしいところに足を運んでいただきましてありがとう存じます」 なんかいいよね。こういう言葉づかい。 「こちらこそ」 「こんなところではなんでございますから、私どものお客さまで近くに安直な寿司屋がありますのでよろしければそこにいかがですか?」 「安直」は「あんちょく」と読みます。落語なんかででてくるけど、要するに「気軽な」という意味。この言葉もまた江戸っぽい。 「いやいやそれには及びません。こちらも時間に限りがございますものでお気持ちだけいただきまして。ところでその安直な寿司屋っていうのはなんというところですか」「数寄屋橋にある『次郎』ってお店なんですが」 安直でもなんでもない、ミシュラン三ツ星の寿司屋です。遠慮しといてよかった。いや、ちょっと食べ損ねたね。 六本木ヒルズウエストウォーク3階。アーク&デザインストアーというショップに、その佐賀海苔はいまもまだあります。見るとうれしくなります。 SCENE 03 ローソン 六本木ヒルズとはうってかわるけど、近くのローソン。「有明産焼海苔使用」って書いてある『三角おにぎり』があります。 三角の形のおにぎり以外に何があるのかというと、ほら丸くなっているタイプのおにぎりがあるでしょ。その三角形のおにぎりには有明海の海苔が使われています。実はローソンではおにぎりのタイプにあわせて海苔を使い分けしていて三角タイプのおにぎりは食べるときに自分で海苔を巻くもので、これは有明海産。丸いタイプのおにぎりには海苔がはじめから巻かれていて、瀬戸内産が使われているそうです。 この有明産海苔というと有明海沿岸の海苔のことでもちろん佐賀県も入っているわけだけど、じゃあ、どこの県がいちばん? ![]() 有明海だけじゃないぞ!! ![]() 量だけじゃないぞ!! ![]() 質というか、海苔の芸術品「佐賀海苔 有明海一番」を去年からスタートさせた。(有明海一番のポスター:ページトップ参照)もう、これは世界一。海苔全体の0.03%しか取れない奇跡のような海苔。 甘いようなとろけるような味。 このTJさが1ページ分くらいの海苔が一枚300円とか500円します。TJさがより高い!! 普通の海苔はこの大きさだと1枚70円とかそれくらい。ケタが違う。この海苔が今年もスタートしました。福岡も「福岡のり」というブランドを立ち上げたけれど、やっぱ海苔は佐賀でしょ。2008年10月19日付けの朝日新聞記事にもあるように、佐賀産と福岡産では海苔の値段に開きが出てきていて、佐賀産のほうが高くなってきています。 最盛期には生産者はほんとに忙しくて夜を徹して働いています。 あまりにも働きすぎて、ご飯を食べながら眠って茶碗を落としてしまった、という話があるくらい。 海苔の季節は秋と冬。秋芽と冷凍網とあって冷凍網の一番摘みがいちばん美味しいといわれています。それが取れるのが1月。とにかく海苔の世界の奇跡です。じゃ、どこで買えると?佐賀玉屋の本館地下一階に行くと買えるし、サン海苔でも扱っているし、佐賀駅や大和ジャスコに行けば買うことができる。ネットなら高岡屋や宮永産業(丸茂商店)で。 高いけど、これだったらどこに持っていってもホントに喜ばれます。おみやげをもらい慣れているような社長さんのところに持っていって「ほかのものをもらったときは人に分けるんだけど、これだけは自分で食べました。また欲しいと思いました。」と言われたこともあります。佐賀だからできた海苔の世界の奇跡です。 SCENE 04 有明海漁協会議室 なんで佐賀の海苔が日本一なの? 有明海漁協の門田さんはこう語ります。 「有明海という環境」と「協力していいものを作ろうという人の和」のおかげですね。 有明海は干満の差が日本一で、これが海苔の生育にいいから、というのがひとつ。でも、それだけなら有明海の中では日本一にはなられんです。佐賀県の生産者は自分の主張ばかりでなくみんなで海苔を作るいい環境を育てようと懸命にやってきた、という要素も大きいんです。海苔がお金になるからできるだけたくさん海苔網を張りたいわけですが、そうすると海の中の限られた栄養を奪い合うことになってしまうのです。潮通しも悪くなり、病気もはやりはじめました。そこでみんながまんして海苔網の数を減らす運動を30年くらい前にはじめました。 最初の頃は説明に行っても「ふざけるな!」と灰皿を投げつけられたこともあったそうです。でも、こうしないと病気も広がる、かえってよくない、ということで納得していただいて海苔網の数を減らすことに合意してもらい、その結果、かえって生産量も増え、いい海苔が取れるようになったのです。 佐賀海苔が日本一なのは「地の利」と「人の和」あってのことなのでした。 古川 康の言うはYASUSHI、次回は牡蠣。カキです。 =/=/=/=/=/=/=/=/=/=/=/=/=/=/=/=/=/=/=/=/=/=/=/= 【問い合わせ先】(店舗) ・佐賀玉屋(代)0952-24-1151 ・サン海苔(代)0952-24-6191 このほか、佐賀デイトスおみやげ名店街、季楽本店、大和ジャスコ有明工房、佐賀県産業振興センター(佐賀商工会館内)などにもあります。探してみてください。 高岡屋 http://www.takaokaya.com 海苔の宮永産業 http://www.e-nori.com/ |
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