平成19年4月22日(日) 記者会見  於:ホテルニューオータニ
1 4年間の総括
2 古川 康 マニフェスト2003自己評価結果
13分42秒

それでは定刻となりました。ただいまからわたくし古川 康が4年間の任期を本日終えるにあたりましての記者会見をさせていただきます。

まず皆様にはお足元の悪い中を、そして統一地方選挙の投票日と言う中にもかかわりませず、このようにしてご出席いただいたことに対して心から感謝を申し上げたいと思います。
本来であれば平日にしたかったということもございましたが、わたくしの今回の任期4月22日が日曜日になりました。公務であれば県庁をお借りすることもできたのですが、これはわたくし政治家としての記者会見だということでこうした形になりましたことをご理解賜りたいと存じます。
それではわたくしがこれまで4年間の任期を終えるにあたってのまとめを発表させていただきます。
お手元の資料に沿った形で発表をさせていただきます。
大きく2つ、4年間の総括、そして2003年マニフェストの自己評価をいたしたいと思います。

まず4年間の総括であります。
これも2つに分かれておりまして、できたもの、まだ残されているものとして2つに分けました。
できたものとしては大きく3つ取り上げました。
例えば1万人雇用であります。4年前にはこれが一番大きな課題となっておりました。1万人という目標をつくりましたが最終的には12,758人の新規雇用を達成することができました。基金事業による短期雇用というものもございまして、これを除きましても10,398人という1万人を超えることができました。議会などでは短期雇用を除くべきであるという議論もございました。わたくし自身はマニフェストをつくるときには短期雇用も含めて1万人雇用といっていましたが、結果的にみればこの短期雇用を除いても1万人を超えることができたということで、わたくしとしては非常にうれしく思っているところでございます。

2番目が少人数教育であります。この2003年マニフェストにも書いてありますように、当時は少人数学級を導入するかどうかということは大きなテーマのひとつでありました。わたくしはマニフェストには県民から要望の高い少人数学級を小学校低学年に導入するということを宣言しました。そしてそれを平成17年度から実施をいたしました。少人数学級、またはティームティーチングをそれぞれの現場が選ぶというやり方でスタートさせていただいておりまして、少人数学級にせよ、ティームティーチングにせよ、保護者の人からは非常にありがたいという声をいただいているところでございます。

3番目が情報公開についてであります。これまでのランキングをみていただいてもわかりますように、平成14年、15年までは前年のものが評価されておりますので、平成13年や14年の県政における評価というふうにご理解いただきたいと思いますけれども、43位とか37位とかだったものが平成15年度以降の評価をみますと17位、そして5位、若干平成18年度は下がりまして24位となりましたが今回はまた7位となりました。特に知事部局の情報公開については全国トップレベルになっていると認識しております。警察や議会といったものについてまだ進んでいない部分がありますけれども、わたくしがお約束をした情報公開度ナンバーワンをめざしますという方向性については間違っていないまたは実現できていると考えているところでございます。
一方で残されているものもございます。
例えば図書館先進県づくりをめざしますということを書きました。そして県立図書館の開館時間いついては日本一を達成しております。表を見ていただきますと開館時間が出ておりますけれども、平成15年には2,800時間だったものが平成18年には約900時間延ばすことができました。こうした成果の一方で市町村レベルに目を向けますと、まだ図書館のないところもあります。また、もっともっと活用していただきたいというところについてはまだ余地がございます。。例えば県内の図書館の横断検索が可能になったり、インターネットでレファランスができたり、本の予約ができたりと、こうした部分においてもいまや佐賀県は全国でも最も進んだ図書館の県にはなっておりますけれども、まだまだ残されている課題もあるということで残されているという評価にしております。

福祉については、ここに3つほど例をあげていますが、働く場をつくっていくというマニフェストについては特例子会社の誘致に成功したり、このほかにも福祉工場の実現とというものもありました。また公共事業の発注に関して法定雇用率を実際に点数化していってこうした建設業界においても障碍者の雇用が進むようにしていくしくみを全国で初めて取り入れたりもしております。また、ユニバーサルデザインの指針を新しく策定をしまして例えば段差のない道路を実現していく、こうしたふうにほんとに誰もがまちに出て動きやすい、暮らしやすい地域社会をつくっていくということについては、一歩も二歩も進んできたという自負をしております。おかげさまで佐賀県の福祉がかなり進んできたという評価はございます。
一方でまだまだいくつかの施策を通じても「点」としての展開であり、これから「面」的な広がりが必要というご指摘もございます。まだまだやっていかなければならないものがたくさんあると考えております。

3番目が本部経営についてであります。平成16年度にこれも全国の自治体組織として初めて本部制を導入したしました。自律的な本部経営に向けまして本部長以下が本部経営をしていくということでスタートしました。こうした大きな改革は一定の成果はあったと考えておりますが、まだマネジメントそのものは不十分な部分もあると考えております。

このように、できたもの、まだ残されているもの、さまざまございますが、わたくし自身としては県政経営のトップとしての責任はなんとか果たし得てきたのではないかというふうに考えているところでございます。

次に大きな2番目でございます。
わたくしが2003年の選挙のときに公表いたしました「古川 康 マニフェスト2003」の自己評価の結果についてでございます。
先般数日前に事務的に公表させていただきましたものは重点実施項目を県庁として評価をした点数でしたが、わたくしはそうしたことも含めてマニフェストの実行過程からマニフェストの取組み全般にいたるまで、早稲田大学のマニフェスト研究所がつくった評価基準というものに基づきまして自分なりに評価をいたしました。これについては去年の11月19日に第三回ローカルマニフェスト検証大会においてすでに使われております。その際には早稲田大学大学院の塚本教授から評価をいただきました。その評価を参考までにまず書いております。そして塚本教授からどのような評価をいただいたかということを真ん中に書いております。そして今回は、わたくしはそれに対してどのように自分自身で評価したのかということを右側に書いてございまして、結論から申し上げますと、塚本教授からは86点という評価をいただいておりますが、わたくし自身の自己評価では66点というふうに評価をしているところでございます。以下簡単に中身についてご説明を申し上げます。

この自己評価は大きく4点がございます。
まず1点目はマニフェストの実行過程でございます。その中のチェックポイントとして行動計画や総合計画との関係、対幹部職員関係、情報公開、4つのチェックポイントがあります。
例えばマニフェストの行動計画のところにおいては、行動計画そのものがあるかとか、行動計画はマニフェストの目標と整合して検証可能になっているかとか、明確な行動活動方針があるかとか、こうしたものがチェックポイントであります。塚本教授は、このマニフェスト行動計画や総合計画との関係、対幹部職員関係、情報公開まで全部含めて合計で35点という評価をいただいておりますが、わたくしはそれぞれを10点満点としましてポイントをつけました。そして行動計画については、10点満点中4点、総合計画との関係においては7点、対幹部職員関係においては7点、このような形で合計で、わたくしは25点というふうに評価をしております。この行動計画そのものについてわたくし自身が思っておりましたことといえば、例えばアジアのハリウッド構想については、タイトルからイメージされる政策と実際に取り組んだ施策に乖離があったというふうなところや、情報公開度ナンバーワンについて、情報公開度そのものはナンバーワンをめざすということでありますけれども、そうした目標と重点実施項目における目標数値というものが整合性がとれてなかった、これはほかのものにもありますが、そうしたものがあるとか「知の拠点づくり」にしても、どこまでやるのか明確にしてなかった、そうしたものがあったという点をそれぞれ2点引いてマイナス6というふうにした、そんな感じで採点しております。だいたい大きなマイナス点についてはマイナス3、そうでない点についてはマイナス2点という感じでやっていっております。

総合計画との関係でいうとわたくしは重点実施項目を、総合計画を補完する計画というふうに位置づけをしましたが、わかりにくい面もあったということで今度は新しい計画を作成することによって総合計画との整合性を確保する必要があるということで3点引いております。

また、対幹部職員関係においても一定できていると考えておりますし、責任体制として、各本部長や統括本部長にしっかりと宣言をさせているというところはございます。ただそれが十分かといわれると、そうではないというところもございまして、例えば工程管理やその公開というのはできておりますけれどもやはりまだという部分があるということで3点減点をいたしました。

4ページの1番上にあるのは第1項目目の情報公開についてであります。これについては、情報公開そのものはかなり進んでいるという評価を自分なりにしておりますが、問題はマニフェスト2003そのものが、つくったのが3月17日であり、3月22日に若干のマイナーチェンジをしております。告示日が3月27日でございましたので、実際上は有権者のかたがたに届くということが十分ではなかったという点がございます。まずそうした点で1つマイナスがあるなと感じておりまして、このマニフェストを掲げて闘ったということ自体が有権者のかたがたに対してどこまで伝わったんだろうかというところも含めてマイナス3点というふうにしております。ほか、県民市民からの質問や情報公開についてはきちんとなされていると理解しているところでございます。

次に大きな2番、マニフェストの進捗度でございますが、これについては先般公表させていただいたように重点実施項目のうちA評価ということであった68%というものをそのまま使わせていただきました。27点という評価にしております。また、マニフェスト全般の取組みということでチェックポイントはいくつかございますが、相対的なものとしてひとつは県民満足度調査の結果によれば、これまでの3年間はだいたい40%台だった満足度が、今回は60%台ということで伸びておりますけれども、逆に言えばまだ60%台でしかないということでございます。まだいっそうの努力が必要ということのマイナス部分や外部評価について、1回だけ外部評価していただきました。この4年間全体をしていただいた外部評価という意味では、このJCの佐賀ブロック協議会のものが全国で初めてのものでございましたが、こうしたことをもっとこれからもやっていく必要があるというふうなところで、あえてここは△をつけさせていただいております。ただ、マニフェスト全般そのものにつきましては、例えばこの水素社会の構築といったゼロから始めたものについてはなかなか成果が出ていないというものもありますけれども、わたくしは方向性自体は間違えていないと考えております。こうしたことを考えまして自己評価の点数は66点というふうにさせていただきました。塚本教授はマニフェストをとにかく広めていきたいという観点もあって高めの数字が出ているんだろうと思いますけれども、この前JCのほうでつけていただいた点数は57点だったというふうに思います。だいたい50点台から60点台といったところがおおかたの評価なのかなという気がいたしておるところでございます。
わたくしのほうからは以上です。
Copyright(C) POWER-FULL.COM