平成19年4月22日(日) 知事記者会見 於: ホテルニューオータニ
記者 今日は任期の一番最終日ということで発表されたと思いますが、マニフェストの検証、評価はどれくらいだったかなどは選挙前にしたほうがわかりやすくてよかったのではないですか?発表のタイミングとしては次の4年後はどうしたらいいかとかはありますか?
知事 ありますね。今おっしゃっていることはまさにその通りという部分もあると思います。私たちも今試行錯誤しながらやっているところなので、どうやったら本当にいいんだろうと正直迷ってます。私自身はこの4月23日から4月22日までということをすごく意識をしていたものですから。それと例えばこの時期になってよかったこととしては、さっきの1万人雇用にしても、平成18年度の数字がまとまったのは実は1週間前くらいなんですね。今日発表したから、短期雇用をぬいても1万人雇用をできましたよということをお話できましたけれども、これが仮に1週間前だったらできなかったんです。やっぱり、4月22日までかけて何をやるかということの発表という意味では、私は今日(発表を)したかったということがありますが今、ご指摘があったように、もっと早い時期にすべきではないかというのもその通りだと思います。そういったこともあって、去年の秋にJCの佐賀ブロック協議会でしていただいたもの、これが4年間全体を私のほうではなくて県民の目線で評価していただいたという意味では、ああしたものがJCはJCとしてされる、また各メディアの方はメディアの方として自分達なりにこの4年間のマニフェストを評価していただくとか、いろんなところから評価をしていただくことによって、もっと客観的な評価がたくさん出てくるかなという気がしております。そうした評価というものを受けた後に、今度は私自身が次の任期をめざすのであれば、そうしたものを受けて、よりいいものにしていくためにどういう取組みをしていくのか、そういうふうなことがあるのかなという気もしております。
この方法が唯一の絶対いい方法だとは思っておりません。今回は4年間やったということで、この日にさせていただきたかったんでありますが、より改善が必要だろうとは思っております。
記者 66点という自己評価の点数の感想をもう一度お願いします。
知事 60点台というのはだいたいのところかなという気がしております。さまざまな、まったく方法論は違いますけども、いろんなかたがいろんなところで、古川県政に対する支持率みたいなものから始まり、JC佐賀ブロック協議会の人たちがやったようなものを見ていてもだいたい50%台の後半から60%台のところなのかなと思っておりますので、それを狙ってたわけじゃありませんけれども結果的に見たら私自身としてもまあ妥当なところではないかと考えております。
記者 1期目を振り返って、評価できる点、逆にがんばらなければいけない点をお願いします。
知事 はい。まず評価できる点は、まずマニフェストというものを作って、これを有権者との約束だと位置づけをして、この実現に向けて全力で取り組んだということはどこに出しても恥ずかしくないものだと思っております。
反省すべき点としては、ひとつはやはり成果を急ぎすぎたというところがあろうかと思います。改革のスピードだとか方向だとかっていうことをやっぱりあまりに急ぎすぎたというところでハレーションもあるのかなと反省点として正直なところ思っております。
記者 全力で取り組んだ結果ということでご自分での評価は66点で妥当とのことですが、マニフェスト以外の問題点、新幹線やプルサーマルの問題についての取り組みでの評価できる面、反省すべき面をお願いします。
知事 マニフェストに書いていないことがらがたくさん起きて、そうしたものが県政としては大きなテーマだったといったのもこの4年間の特徴だったと思います。それに対してもマニフェストには書いてありませんでしたけれども、とにかく佐賀県にとって必要なこと、佐賀県にとってどうかという視点から判断ができたという意味では私はマニフェストと同じくらい正面から取り組ませていただいたと考えております。もちろん経過や結論については県民のかたがたの中にいろんな意味でのご意見があることは存じ上げておりますけれども、こうした問題を逃げずに取り組んだということだけは評価できると自分なりに思っておりまして、そうしたことも含めて6割から7割くらいの点ではないかと思っております。
記者 知事のマニフェストは県民のニーズにあっているのかないう点は?4年前に出されたマニフェストは県民のニーズに合致してるのかなと。
知事 ニーズでばっかりで政治はやらないんだと思います。ニーズが仮にないにせよ、将来期に見て必要なことをやってたほうがいい、例えば水素社会のニーズがあるかといえばニーズはないと思います。でもこうしたことに取り組んでおけば必ずや将来、佐賀県の産業の基礎となるんではないかとそう考えてしております。その意味ではニーズとイコールではありませんけれども佐賀県にとってマイナスになることというものはこの中に掲げられているとは思っておりません。確かに特に1期目につくったこの4年間のマニフェストについては私自身がまだ十分に県の実情というものを把握しないままに作った部分があったということを正直認めなくてはいけないんだろうと思います。その意味では県民ニーズと離れていた部分もあるかもしれませんがおおむねの方向性として見たときには私は佐賀県の将来性としては間違っていないと考えております。
記者 任期の途中で内容を見直す時期があってもよかったのではないかと思いますがそれについては?
知事 確かにマニフェストの方法論という意味では、ご指摘があったように見直していいんではないかという考え方もあります。これについても絶対にそうすべきではないとは思いません。事実ほかに同じ時期にマニフェストを作った仲間の知事さんたちは変えられた方もいらっしゃいます。松沢知事さんとかそうですけれども。私はあえてできなくてもそれは変えるべきではないという考えを持っておりました。といいますのは、さっきも言いましたように、この前の選挙の時には実際上、私のマニフェストをつぶさに読んで、このマニフェストだったら投票しようと思われたかたがどれくらいいらっしゃったのかはわかりません。ですけれどもマニフェストというのは本来こうしますといって選挙のときに約束しているわけですから、自分が(知事に)なってみたら実はできなかったとか、変えなくちゃいけなかったといって融通無碍に変えられると逆に選挙のときの約束が軽くなってしまうのではないかと思います。私は、マニフェストは100点をめざさなければなりませんけれども、例えば自分がやっていた中でこれはむずかしいな、できないなと思ったら、それは、できませんでしたっていうのが、マニフェストの信頼感を高めるのではないかなと思っておりまして、あえて変えなかったんですが、だからこれからも変えるべきではないというべきかどうかはまだわかりません。例えば、2年ぐらい経ったらしっかり見直しをして、反省の弁を述べた上で変えるのもあってもいいんではないかという議論というのはこれから少しさせていただきたいなとも思っております。そうやって今回は4年間まとめた部分でやっていただいたんですけれども、例えばJCさんのほうでは、そんなこと言わずに毎年やろうかとかってこともありますし、別にJCだけがやるってわけじゃなくてもちろんみなさまがたにも、いろんなところのチェックをお願いしたいと思いますし、いろんな意味で目にさらされるってことが1番大事じゃないかと思っております。
記者 さきほど反省すべき点で成果を急ぎすぎたとありましたが、2期目に向けてそれを改善克服するっていう、成果を急ぎすぎるということを・・・。
知事 明日、新任期が始まる記者会見をさせていただきますし、その前に職員に対してこれから始まる新しい4年間どういうふうにやっていくのか発表をすることにしてます。それをどういう内容にするのか今、職員とかなりずっとやりとりをさせていただいてまして、その中に書かせていただくことになると思ってますが、とにかくなんでもひとりでがんばるっていうのではなくて、「1人の100歩より100人の1歩」っていう言葉を私は言ってるんですけれども、それがスローガンに終わらずに現実のものとなっていくようになんでもかんでもとにかく知事に判断を仰ぐとか、知事がこうするって言えば、ノー判断で考え無しでとにかくそれをやればいいとうことじゃなくて、1人でも多くの職員が自分でものを考えて進めていくっていう、当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが、その当たり前を超えたような感じの、時代にあった仕事ができていくような仕組みを考えてまして、できれば明日発表したいと思っています。とにかくなんでもひとりでやらないようにするってことだと思っています。
記者 2つお聞きしたいんですが例えばマイナス3点というのがどういう根拠なのか。これだけではまだわかりにくい。もうひとつ総合的に66点のマイナス33点、34点というのはどのような責任をとられるのか、マイナスが34点あったら、66点に終わったということを次のマニフェストにどう生かしていくのか連続性はあるのか?点数にどのくらい客観性があるのか?
知事 点数の客観性については、これは正直なところ、67点じゃない理由を言えといわれたらむずかしいところはあります。例えばこういう項目をつくって、項目やチェックポイント自体というのは私が作ったわけではなくて北川さんのところで作られたわけです。実際にそれを去年の秋に塚本先生がチェックをして試しておられます。そうしたものをひとつの参考としてあえてお示しをしました。私自身はそれよりもさらに厳しい評価をつけさせていただいてます。項目について自分が目立ったところでこれはちょっと足りないなと思うところを2点とか3点とか減らしていますが、それがなぜ2点でなくてなぜ3点なんだとか言われればそうです。そこのところはどうしても完全に客観的なものにならないのは事実でありますけれども、その主観的なものをあえて補う要素で、同じような基準で塚本先生は出されていますとか、先ほど言いましたように手法はまったく違いますけどJCのかたはこんな点数でしたってことを申し上げているということでございまして、この66点が何が何でも間違いないってことではございませんし、今ご指摘あったように、評価についての客観性を高めていくということもこれから必要な作業であろうと認識しております。それが1点目です。2点目のだからどうしていくんだということについて申し上げれば、だからこそ先日発表しましたように、今回の組織改正を見ていただきましても今回発表したマニフェスト2007をいかに実現していくかということに着目して組織をかなり変えました。私が今回できなかった部分、例えばこの水素のことにしてもそうでありますけれども、そうした反省に立っているのは、やはりきちんとした組織を作る、そしてこれはあなたの仕事だよというようなことを言ってあげないと、なかなかゼロからの仕事はうまくいかないと言う点が私が痛感した点であります。今回の66点を少しでも100点に近づけていくためにきちんと責任者を決めて、チェックする人も決めて、必要なところは組織を作ってやっていくというふうなことが、これまでの4年間に対する反省の上に立ったものであります。もちろんマニフェストそのものの精度というものも前回に比べたら上がっていると考えています。とにかく100点をめざしてやるんだということで今回はかなりその意味では改善をさせていただいていると考えております。
記者 組織を作ってっていうのはわかりますが実際結果はどうだったかっていうのが大きな判断としてあるので、組織を作った・・・
知事 いや、だからこそ今回組織を作ることにしたっていうか作ったわけですけれども、その2003の反省に立って2007はきちんと実現するために組織を作りましたっていうことなんですね。なぜできなかったという反省の上に立ってそうしたってことです。
記者 むしろ今度のマニフェスト、4年後に2007のマニフェストを検証する前に、組織は作ったが効果はどうだったというような判断が出てくる・・・。
知事 おっしゃる通りです。
記者 つまり組織は作ったがだめでした、すみませんでしたっていうのは、余計罪が深いかなという気がしないでもない・・・結果はわからないですから
そういう意味も含めて一般の人にこの点数の意味はなんだってことを伝えないと。この前のJCも57点といったら、だいたい優良可でいったら不可ではないかと・・・。
知事 57点で不可っていうことはないと思いますけれども。
記者 知事の出していらっしゃる66点もまあ、許されないことはないな、みたいな。つまり結局はそうなってしまったらなんかおかしいと思うんですよね。もちろん総合はいいんですよ。問題は中身で、この分野については完璧に不可でしたとか、だから今度は命かけてこれをやりますとかいうふうになんかしていかないと、マニフェストは県民との約束ですから、おまえここできてないじゃないかというようなことをこれからやっていくにあたってもうちょっと出していかないと、はい点数でました、66点でしたと、まあまあですね、ということになるんじゃないかなと。
知事 いや、点数をつけさえすればいいとは思ってないんですが、逆に点数をつけなかったらいったいこれはなんだっていう問いがあると思うんですね。例えば今年の県政何点でしたか?とか予算何点ですか?って聞かれます。予算に点数はないわけですけれどもそれは全体やったものの評価として自分なりにどうだってことを聞かれるわけですね。それを自分なりに何点ですっていきなり言うんじゃなくて、自分なりに分析というか評価項目を作ったうえで何点ですっていうふうに言わせていただいてるつもりで、66点で確かにおっしゃるように、落第だとおっしゃるかたもいらっしゃるかもしれません。約束なんだから1個でも守れなかったら落第だという考え方はあってもいいんだと思います。そういったことも含めて、私は落第だと思います、私はいいんじゃないかと思います、ということも含めてぜひいろんな意味で議論を起こしていただきたいなと思っています。私どもも60点だからいいんだというつもりはさらさらありません。できなかったことが多いじゃないかと言われたら、それは多いと思っています。だからこのままでいいんだ、とは思っておりません。そこは反省もして改善もしなくちゃいけないという気持ちに立っております。